高級料亭である船場吉兆は、過去に多くの不祥事を起こし、その際の記者会見での様子が当時話題となりました。記者会見で、社長である長男に対して、船場吉兆の女将がささやいたセリフがいくつかあるのですが、皆さんご存知でしょうか。また、船場吉兆の現在の店の状況も気になりますよね。そこで今回は、船場吉兆のささやき女将のセリフは？現在の店の状況も調査したので、ご紹介します。
目次
船場吉兆とはどんなお店？
船場吉兆とは、大阪市に存在した吉兆グループの高級料亭と、そのグループ会社のお店のことです。
1991年に吉兆の創業者である湯木貞一が、暖簾分けを行ない、三女の湯木佐知子の夫であり吉兆の板前でもあった湯木正徳に、当時の吉兆船場店を与えて開業しました。
また、料亭だけでなく有名百貨店で「吉兆ブランド」の商品なども販売していました。
今日は船場でお買い物。堺筋本町から向かう場合、八木ビルの鯉を見て、船場吉兆の跡地を通って向かうのがいつものルート。新しくタワマンが建てられてて一願地蔵さんがいなくなっちゃってたのが残念。
— べろん@推しの周年イヤー (@betchtch) January 3, 2024
船場吉兆のささやき女将とは？
「船場吉兆のささやき女将」は、湯木佐知子さんのことを指します。
2007年12月10日、船場吉兆による食品偽装疑惑が明らかになり、その釈明会見が行われました。その会見で、社長であった長男の湯木喜久郎さんに対して、湯木佐知子さんが小声で回答する内容を指示しており、その声が全てマイクに全て拾われていました。世間では、この記者会見が「腹話術みたいだ」と言われ、多くのメディアは湯木佐知子さんのことを「ささやき女将」と表現しており、話題となりました。
ささやき女将。大阪の老舗料亭 船場吉兆が一度客に出した天麩羅を二度揚げし客に出していた問題。謝罪会見で言葉に詰まった長男へ横の女将がささやき声で助言。それが全てマイクに入っていた。企業は利益より信頼が最も大事！pic.twitter.com/Zd5UI0O1iA
— 世間はこいつらを忘れてはならない！この事件を風化させてはならない！ bot版 (@bot_never4get7) August 25, 2023
船場吉兆のささやきセリフ
船場吉兆の女将がささやいたセリフについて、具体的にはどのようなことを言っていたのかご紹介します。
- 大きい声で
- （記者の）目を見て
- 頭が真っ白になったと（言いなさい）
- 何も知らんと言え
- それはないと言え
このような内容がマイクを通して小声で聞こえており、世間からは「社長が情けない」と批判されていました。
船場吉兆の不祥事とは
船場吉兆は多くの不祥事を起こしているのですが、どのような内容だったのかご紹介します。
① 食品表示の偽装
2007年10月28日に、船場吉兆が福岡市で運営していた「吉兆天神フードパーク」で、売れ残った5種類のお菓子のラベルを毎日張り直して賞味期限の表示を偽装していたことがわかりました。また、その他にも、賞味期限切れのお惣菜も販売していることが判明しました。
② 産地の偽装
2007年11月、本店である大阪市中央区の料亭で、佐賀県産の和牛を「但馬牛」、ブロイラーを「地鶏」、などと偽装した産地を表示していたことがわかりました。
本来とは異なる産地や原材料を表示していた商品は、10商品もあったそうです。
本当にとんでもない会見でした
昔、食品産地偽造で有名になった
船場吉兆の会見と同程度のレベルでしたね
#垣花正ハッピー— ギャンブル好きのＫちゃん (@WhyIO4H7LgR2zB) July 25, 2023
③ 無許可での梅酒の販売
お酒を製造・販売する際には、酒税法という法律上、許可が必要になるのですが、船場吉兆ではその許可を得ずに梅酒の製造をしていたことがわかりました。
「＜船場吉兆＞無免許で梅酒を製造」ってそれは見逃してあげてよ
— 重箱の隅 (@mshk) December 25, 2007
酒税法違反ですね。
④ 料亭で客の食べ残しを流用
船場吉兆は、料亭でお客さんが食べ残した料理を回収し、別のお客さんへ提供していたことがわかりました。揚げ直した天ぷらや、焼き直した魚を再提供したり、形が崩れているわさびは、わさび醤油にして提供したり、刺し身は盛り直す等していたそうです。
その昔一流料亭とされていた船場吉兆が食材を使いまわししていたのが発覚し、ワイドショーで女将の人格からすべて散々叩かれ潰されたが、今だったら、SDGsの実践として褒め称えられていたかも？
— Ddogのプログレッシブな日々 (@Ddogs38) May 4, 2022
ご紹介した不祥事は、どれもかなり酷い内容ですよね。
船場吉兆の現在について
不祥事が発覚して以降、お店のキャンセルが相次ぎ、船場吉兆は2008年に廃業となり、従業員も全員解雇となりました。船場吉兆が廃業となった後、湯木佐知子さんは2014年には株式会社吉兆の役員を務めていましたが、2024年7月現在は年金生活をしているようです。
船場吉兆は廃業となりましたが、吉兆グループ（本吉兆・神戸吉兆・京都吉兆・東京吉兆）は資本関係にはなかったため、現在も続いています。
不祥事の記者会見に出席していた、長男の喜久郎さんは飲食業界からは離れており、
次男の湯木尚二さんは2011年に大阪の北新地に「湯木」という懐石料理店を開業し、大阪で合計4店舗を経営しています
https://twitter.com/foodanalyst8/status/1799284165181112359。
まとめ
今回は、船場吉兆のささやき女将のセリフは？現在の店の状況についてご紹介しました。
船場吉兆の佐知子さんも、記者会見でのささやきセリフが、マイクを通っているとは思っていなかったそうです。現在、船場吉兆のお店はなくなっていますが、次男の尚二さんが大阪でお店を開いていることがわかりました。気になる方は行ってみてはいかがでしょうか。
