役者として50年近いキャリアを持ち、「名バイプレイヤー」としてその名を轟かせる光石研さん。2025年の間に出演映画が公開予定の物も含めて5本、ドラマにも複数出演するなど、60歳を超えた今も精力的に活動されています。
今回は光石研さんの妻、若い頃のエピソード、ブレイクのきっかけなどについて調査しましたよ。
目次
光石研の妻は?
光石研さんは1991年、29歳の時に結婚されています。妻は一般人ということで、あまり情報がありませんが、ネット上には奥様と光石研さんは同い年で、大学時代の友人の紹介がきっかけで出会ったという情報が見られましたよ。また結婚当時奥様はOLで、都内で勤務していたという話も。
結婚してから30年以上の付き合いになる二人ですが、夫婦仲は今も円満であり、家で晩酌するのが二人のリラックスタイムなんですって。素敵な話ですね。
苦しい時期を支えてくれたのが妻
福岡で生まれ育った光石研さんは高校時代に俳優デビューを果たし、高校卒業後に上京、結婚を機に横浜市の港北ニュータウンで暮らし始めましたが、丁度その辺りから仕事面では不遇の時代に陥ってしまったそう。30代半ばに再出発を懸けて東京の下北沢に転居しました。
光石研さんが俳優として苦しい時期を支えたのが、結婚から間もなかった奥様。温厚で我慢強い生活であり、俳優というスケジュールが不規則な仕事にも理解を示してくれたそうですよ。光石研さんも「この仕事を続けてこられたのは、妻が支えてくれたおかげ」と語っています。
光石研は若い頃から演技派!
今や作品に欠かせない名バイプレイヤーとして知られる光石研さんですが、やはりというべきか若い頃から演技派だったようで、なんと16歳にしてオーディションから俳優デビューを果たしているんです。
福岡の高校に在学中だった1978年、当時16歳の光石研さんは友人に誘われて「博多っ子純情」という作品のエキストラのオーディションを受けました。なんと前日に喧嘩で眉を二針縫っていたらしく、それがかえって目立ち質問攻めに。
最終的に、なんとエキストラのオーディションだったはずが主役に抜擢されてデビューすることになってしまったんですね!
初主演をきっかけに役者業に魅入られた
それまでは演技素人だった光石研さんですが、初主演で役者に魅入られその道へ進むことに。ただ、最初は監督にやりたい放題させてもらった分、俳優デビュー後の仕事では、同じような調子で演じて各現場で怒られ続けていったそう。
苦しむ若い光石研さんに、名優の緒形拳さんは「君はおもしろいな、いまが辛抱だぞ」と声をかけたそう。当時の光石研さんにとってはその言葉が心の支えだったそうですよ。
光石研のブレイクのきっかけは?
上京後思うように活動できず、30代辺りで更に仕事が減ってしまうという苦境にあった光石研さんにとって、転機になったのは1996年、緒方拳さんも出演したイギリス・フランス・オランダ合作映画「ピーター・グリーナウェイの枕草子」でした。その後光石研さんは新鋭の映画監督の作品に出演していくようになります。
また、1998年にはテレンス・マリック監督の「シン・レッド・ライン」にオーディションを経て出演。ハリウッドデビューを果たすこととなり、これも光石研さんに箔をつける作品となりました。
光石研の代表作は?
ここからは光石研さんの代表作、主要作品について紹介します。
EUREKA
最初に紹介するのは2001年公開の映画「EUREKA」です。青山真治監督による「北九州サーガ」三部作の第二作であり、バスジャック事件の生き残りである兄弟と運転手の三人が、兄弟の従兄弟と共に四人でバスに寝泊まりしながら九州を巡るという物語で、キャッチフレーズは「癒やしと再生の一大叙事詩」でした。
同作はカンヌ国際映画祭、シンガポール国際映画祭、ベルギー王立フィルムアーカイブなどの海外映画賞で受賞した名作で、光石研さんは同作で高崎映画祭の最優秀助演男優賞を受賞しましたよ。
あぜ道のダンディ
続いて紹介するのは2011年公開の映画「あぜ道のダンディ」です。石井裕也監督による作品で、光石研さんにとってデビュー作以来33年ぶりとなる主演作です。妻を早くに亡くし、男手一つで息子と娘を育ててきたものの、浪人中の息子とも、高校3年生の娘ともあまりうまくいっていないという男性の物語で、キャッチコピーは「見えを張ってなにが悪い!」でした。同年に光石研さんはTAMA映画祭最優秀男優賞を受賞しています。
バイプレイヤーズ
続いて紹介するのはテレビ東京系列で放送されているドラマシリーズ「バイプレイヤーズ」です。遠藤憲一さん、大杉漣さん、田口トモロヲさん、寺島進さん、松重豊さん、そして光石研さんの6人のバイプレイヤーたちが世界的映画監督の作品に出演するために共同生活を送るという物語です。
日本のドラマや映画に欠かせない名バイプレイヤーに焦点をあてた同作は、2017年に放送された第一作の15年ほど前に6人が集まった際に「みんなで何かやれたらいいね」と話していた企画が実現したものだったそうですよ。
おんな城主 直虎
続いて紹介するのは大河ドラマ第56作「おんな城主 直虎」です。大河ドラマでは珍しい女性主人公、井伊直虎役を柴咲コウさんが演じた作品で、光石研さんは明智光秀役を演じました。
役者としてのキャリアが長い光石研さんは大河ドラマにも多数出演しています。1982年の「峠の群像」が大河一作目で、その後も「翔ぶが如く」「武蔵 MUSASHI」「新選組!」「義経」「風林火山」に出演、「おんな城主 直虎」は自身7作目にして10年ぶりの大河出演でした。
エール
最後に紹介するのは2020年前期の朝ドラ「エール」です。作曲家、古関裕而さんとその妻、金子さんをモデルに作曲家とその妻の生涯を描いた物語で、主演は窪田正孝さんが、ヒロインは二階堂ふみさんが演じました。光石研さんはヒロインの父の役を演じましたよ。
大河ドラマ同様、朝ドラにも多数出演されている光石研さん。1983年の「おしん」に始まり、「はね駒」「ひまわり」「瞳」「ゲゲゲの女房」「ひよっこ」に出演、「エール」は自身7作目でしたよ。
最後に
今回は光石研さんの妻、若い頃のエピソード、ブレイクのきっかけや代表作について紹介しました。光石研さんは2007年に12本の映画に出演し、これは同年の邦画助演出演ランキングで1位となる数字だったそうです。大河ドラマや朝ドラへの出演数もそうですが、いかに光石研さんがバイプレイヤーとしてならしてきたかを証明する勲章ですよね。
