小1の壁とは?退職する人が多い理由と両立のための対処法を紹介

「小1の壁」という言葉を、子どもの小学校入学を控えて初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。保育園の頃にくらべて仕事と子育ての両立が難しくなり、退職を考える家庭も少なくありません。この記事では、小1の壁の意味や退職をめぐる実態、そして両立のための対処法をわかりやすく整理します。
小1の壁とは?
「小1の壁」とは、子どもが小学校へ入学したことをきっかけに、仕事と子育ての両立が難しくなる状況を指す言葉です。保育園では延長保育を使えば、朝早くから夜まで子どもを預けられる施設が多くありました。ところが小学校や学童保育は預かり時間が短く、親子の生活リズムも大きく変わります。この落差が働く保護者の負担となり、乗り越えにくい「壁」と表現されるようになりました。まずは何が変わるのかを知っておくことが、対策の第一歩になります。
小1の壁で退職する人は多い?
小1の壁をきっかけに、働き方そのものを見直す保護者は少なくないと言われています。一部の調査では、小1の壁を理由に働き方を変えた人が約24%にのぼるという結果も紹介されています。正確な全国統計として確定したものではないですが、今後の国の政策のためにもきちんと統計がでるといいですよね。
また退職という選択だけでなく、時短勤務への切り替えや転職を選ぶ人もいるようです。退職は収入に直結するため、まずは両立の工夫を試してから判断しても遅くはありません。前もって選択肢を考えておくといいでしょう。
両立が難しくなる主な原因
小1の壁には、いくつかの共通した原因があります。子どもの成長の節目では、同じように「壁」と呼ばれる課題が語られることがあり、乳幼児期には4歳の壁が知られていますね。
小1の壁は特に働き方への影響が大きい点が特徴です。ここでは代表的な原因を、朝・夕方・長期休暇の三つの場面に分けて順に見ていきます。自分の家庭でどの場面が負担になりそうかを想像しながら読むと、対策を立てやすくなります。
朝の時間がずれる「朝の小1の壁」
こども家庭庁が2024年に共働き家庭を対象として行った調査では、朝の子どもの居場所づくりが課題として挙げられています。保育園の早朝保育とくらべ、小学校の登校時間は1時間ほど遅い傾向があるとされています。そのため保護者が出勤したあとに、子どもが一人で家に残る時間が生まれやすくなります。戸締まりや登校の見守りをどうするかが、朝の大きな悩みになりがちです。
学童保育の終了が早い「夕方の壁」
学童保育は、延長保育のある保育園よりも終了時刻が早い施設が多いとされています。夜おそくまで預けられた保育園とは異なり、18時前後で閉所する学童も珍しくありません。迎えの時間に間に合わせるため、残業を控えたり勤務時間を調整したりする必要が出てくる家庭もあります。学年が上がると学童を利用しづらくなる地域もあり、放課後の過ごし方は継続的な課題です。
長期休暇や学校行事による負担
夏休みなどの長期休暇には、学童へ持たせる昼食を毎日用意しなければならない家庭もあります。平日に開かれる保護者会や学校行事への参加、家庭での宿題の見守りも負担として挙げられます。学級閉鎖やこどもの急な発熱など、予定外の休みに対応しづらい点も共働き家庭の悩みになりがちです。保育園時代とは違い、連絡帳の確認や持ち物の準備、宿題の丸つけなど、家庭で対応しなければならない場面が増える傾向もあります。
仕事と子育てを両立するための対処法
退職を選ぶ前に、両立を続けるための方法を知っておくと、選べる道が広がります。無理を一人で抱え込むと心身の不調につながることもあり、育児ノイローゼを防ぐ意味でも早めの対策が大切です。どれも特別なことではなく、入学前の準備や日々の分担の見直しから始められる内容です。ここでは働き方と預け先の二つの面から、具体的な工夫を紹介します。
働き方を柔軟に見直す
フレックスタイムや短時間勤務、テレワークの整備が両立支援の例として挙げられています。時間単位で取得できる年次有給休暇を活用し、送り迎えの時間を確保する方法もあります。勤務先によって使える制度は異なるため、まずはどのような仕組みが用意されているかを確認してみるとよいでしょう。上司や人事に早めに相談しておくと、入学後の勤務時間の調整もしやすくなり、周囲の理解も得やすくなりますよ。
預け先の選択肢を広げる
公立の学童保育に加えて、民間学童や送迎付きの習い事を組み合わせる家庭もあります。地域のファミリー・サポート・センターを利用し、送り迎えを手伝ってもらう方法も選択肢の一つです。
複数の預け先を用意しておくと、急な予定が入ったときや一つの預け先が使えないときにも対応しやすくなります。入学前の時期に、自治体の学童の申し込み方法や定員、利用できる時間帯を早めに調べておくといいでしょう。
退職を決める前に確認しておきたいこと
退職は収入や将来のキャリアに大きく関わるため、慎重に判断することがすすめられます。
勤務先で時短勤務を利用できる期間や、自治体の学童の延長条件を先に調べておくと安心です。家族で家事や送迎を分担できないか話し合い、一方に負担が偏るワンオペの状態を避けることも大切です。焦って決めるよりも、準備を整えてから判断したほうが後悔しにくいとされています。いちど離職すると再就職に時間がかかる場合もあるため、休職や異動といった選択肢も含めて検討してみてください。
まとめ
小1の壁は、小学校への入学にともなって仕事と子育ての両立が難しくなる課題です。退職を考える前に、働き方の見直しや預け先の工夫など、できる対策を一つずつ確認してみてください。家庭の状況に合った方法を選ぶことが、無理のない両立への近道になります。入学前の時期から情報を少しずつ集めておき、自分たちに合う形を見つけていきましょう。










